3月の日本の行事・二十四節気・春の日本の神様

3月の日本の行事日本の行事・イラスト
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3月🌸和風月名(わふうげつめい)は弥生。

「草木がいよいよ生い茂る月」という意味

徐々に寒さが和らぎ、次第に柔らかくあたたかな日差しに、春の訪れが感じられる季節となります。

卒業、転職、転勤など別れの月でもあります。

ここでは3月の日本の行事と二十四節気をまとめています。

 

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3月3日 ひな祭り桃の節句🎎

3月の暦

女の子の健やかな成長と幸せを願いひな人形 を飾ってお祝いする日本の伝統行事です。

もともとは季節の節目となる五節句の一つ

五節句
・1月7日の「人日(七草がゆ)」
・3月3日の「上巳(桃の節句)」
・5月5日の「端午(菖蒲の節句)」
・7月7日の「七夕(星祭)」
・9月9日の「重陽(菊の節句)」

「上巳(じょうし)」の節句と呼ばれていました。

季節の節目は邪気が入りやすいと考えられ平安時代では、穢れをうつした紙人形を海や川に流し無病息災を祈る流し雛が行われました。

3月の日本の行事また貴族の少女の人形遊び「ひいな遊び」などが合わさって、江戸時代には華やかな雛人形を飾る風習へと変化していきました。

※現在でも、一部の地域で流し雛の風習が守られています。

上巳の節句が、桃の節句とよばれるようになったのは、桃が咲く時期と重なるため。

また桃には古来より、魔除けの力があったとされていたため、女の子の健康を願い桃の花を飾るようになっていきました、

桃の神様🍑オオカムヅミノミコト

古事記・黄泉の国編

イザナギがイザナミを黄泉の国から連れ戻そうとして失敗し、逃げ出す際追いかけてきた黄泉醜女たちの群れに生えていた桃の実を投げたことで追い返し、助かることができました。

桃の神様

イザナギの危機を救った桃の実に、

「お前が私を助けたように地上の国の人々が苦しんでいるときは助けておくれ」

と命じ大いなる神のミとして意富加牟豆美命(オオカムヅミノミコト)の神の名を授けました。

3月の日本の行事

日本書紀では神の名はなく鬼を追い返したことで、桃を用いて鬼を避けると言われるようになった、と説明されています。

二十四節気・啓蟄(けいちつ)

 

啓蟄(けいちつ)3月5日~3月6日頃

3月の暦

二十四節気の第3番目。

暦便覧(こよみべんらん)には、

「陽気地中にうごき、ちぢまる虫、穴をひらき出れば也」と記されています。

土の中で冬ごもりをしていた虫が、穴から出てくるという意味です。

しかし実際には、春の訪れを感じた虫が出てくるのはもう少し先になります。

二十四節気・春分

 

春分 3月20日~3月21日頃

日本では春分の日という国民の祝日になります。

二十四節気の第4番目。

暦便覧には、

「日天の中を行て昼夜等分の時也」と記されています。

春分の日

昼の長さと夜の長さがほぼ同じ長さになり、春の暖かさを感じられる頃になります。

この後は昼の時間が徐々に長くなっていきます。

第二次世界大戦以前は春季皇霊祭という名の天皇が歴代の天皇・皇后などの先祖をを祀る国の大祭で現在「春分の日」として国民の祝日に変わりましたが、宮中では従来通り春季皇霊祭が行われています。

春のお彼岸

毎年春分を挟む前後3日、合わせて7日間が春のお彼岸になります。

例えば春分の日が3月21日だった場合
彼岸入り:3月18日
お中日 :3月21日(春分の日)
彼岸明け:3月24日

彼岸とは、私たちが生きているこの世「此岸(しがん)」に対して、煩悩や迷いから脱した仏さまの世界、向こう岸を意味する言葉になります。

お彼岸は、あの世とこの世が最も近づく時期と考えられています。

3月の日本の行事

あの世で暮らすご先祖がこの世に近づくこの機会にお墓参りに行ったり、お墓、仏壇、神棚を掃除し、お供えや供花を用意し冥福を祈るのです。

※お盆と違いご先祖様があの世からかえって来るのではありません。

春のお彼岸は牡丹餅、秋のお彼岸はおはぎ、

名前が異なるだけでどちらも同じものです。

春に咲く花、牡丹、秋に咲く萩にちなんで、おはぎとよばれています。

🌸3月27日 さくらの日🌸

さくらの日は日本さくらの会が制定した記念日。

3×9(さくら)=27の語呂合わせと桜の花が先始める時期と重なることから。

二十四節気を、さらに三分割した七十二候「春分」の次候、、桜始開(さくらはじめてひらく)を迎える時期でもあります。

3月の日本の行事

古来から神聖な花として日本人に愛され親しまれている桜。

サ、は稲作の豊穣をもたらす田の神、クラ、は神様の宿る場所、

「稲の神様が宿る場所」という意味があるとも言われています。

コノハナサクヤヒメ

コノハナサクヤヒメ

日本神話にコノハナサクヤヒメという女神が登場します。

コノハナサクヤヒメ(木花之佐久夜毘売)の名の木花は主に桜の花を意味し、美しい桜のような女神を表しています。

アマテラスの孫ニニギが、地上に降りたその土地で一目ぼれし求婚。

父の大山津見神(おおやまつみのかみ)が姉のイワナガヒメと一緒に送り出しますがニニギはイワナガヒメを送り帰してしまいます。

大山津見神は、イワナガヒメには雪が降り風が吹いても岩のように永久に固く動かず変わらないもの

コノハナサクヤヒメには木に咲く花 のように繁栄するようにと、誓約をたて二人一緒に送ったのです。

しかしニニギはコノハナサクヤヒメだけを留めたため、これ以降天皇の寿命は花のように儚いものになってしまいまいた。

 

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